一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回は政治とエンジニアリングと
あなたのお財布が関係するお話です。
尖閣諸島の問題で中国政府がレアアースの
輸出削減が話題になりました。
レアアースとは何か?
なぜレアアースが問題なのか?
一眼レフとどう関係するのか?
が今回の話題です。
レアアースとは元素の周期表で3族に属する
17元素の総称です。
レアと呼んでいますがレアアースは地球上に
広く分布しています。そういった意味では
特に機小ではないのですが、薄く分布しているので
採掘と分離が難しいという特徴があります。
そうした意味で、素材としての希少性は高くなっています。
1990年代までオーストラリアやアメリカでも
生産されていましたが、優良な鉱山を持つ中国の
価格攻勢でほとんどが閉山に追い込まれました。
今では全世界の97%が中国産になっています。
レアアースは様々なエレクトロニクスに使われています。
一眼レフではガラスの屈折率を上げ、色収差を低減して
レンズの性能を向上させるためにレンズに添加しています。
レアアースを使うことで、光波長ごとの焦点距離の
ばらつきが抑えられ、収差の少ないレンズができるのです。
さらに、レンズの研磨剤として大量のレアアースが
使われています。
したがって、レアアースの供給量が減って
価格が高騰すると、レンズの製造コストが上がって
レンズの価格に転嫁されるかもしれません。
まさにお財布に優しくないですね。
幸いレンズに使われるレアアースは中国以外から
輸入することができますので、諸外国で新しい
鉱山が開発されれば供給不足は解消されます。
今後、レアアース関連のニュースは注目です。
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