一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
これからデジタル一眼レフカメラを買おうとしたときに、
まず参考にするのが、
「どのカメラが人気があるんだろう?」
という売れ筋人気ランキングでしょう。
しかし、
売れているカメラ = あなたに合ったカメラ
というのは間違いです。
ここでは、「量販店」「雑誌」「価格比較サイト」
について、なぜ人気ランキングをもとに
一眼レフを選んではいけないのかについて説明します。
まず、最もランキングを目にするのは、
「量販店」のカメラ売り場です。
”いま売れています!”という派手な広告とともに
最新の機種がランキングされています。
しかし、実は
いま売れています=いま売りたいです
ということがよくあります。
量販店は在庫状況や利益率を鑑みて、
一番売りたい機種を売ろうとします。
当然といえば当然です。
以前も、運動会シーズンに最新の機種ではなく
1つ前の世代の機種が”おすすめ!”として
人気ランキング1位にされていました。
「えっ」と思いましたが、
顧客の買った後のことよりも、
目先の利益を優先するのだなという姿勢が見えてしまいます。
次に「カメラ雑誌」のランキングです。
よくあるのは、カメラマンや記者の方が
それぞれの視点で複数の機種を採点する
クロスレビュー方式です。
確かに様々な角度から評価されるので、
客観的によい指標だと思います。
しかし、カタログスペックだけを見て
採点する方式ですと、
肝心なあなたにあった機種を選びという観点が抜けてしまいます。
あくまでも一般的な尺度で見ているからです。
さらに、雑誌は広告収入で成り立っています。
その広告主、大事なスポンサー様はカメラメーカーです。
スポンサー様の虎の子の最新機種をこき下ろすことはできません。
たとえ画質がイマイチだとしても、
「独特な表現」「レタッチしがいのある」といった
曖昧な表現でお茶を濁すケースが多いです。
最後に「価格比較サイト」です
価格比較サイトはシステム的にデータを抽出して
ランキングするので、最も客観的なランキングだとおもいます。
しかし、購入者の母集団が偏っていないか気になります。
ネット経由で購入するのは、買い換えなどのベテランユーザー
が多い傾向があります。
つまり、入門機種より中級機種が選ばれやすいという
バイアスがかかっています。
以上、デジタル一眼レフカメラ選びにおいて、
人気ランキングや売れ筋ランキングが
あまり参考にならない理由を述べてきました。
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