フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
遠方の広大な風景を撮る場合は
自然とパンフォーカスになるので
困らないのですが、
建物や近景を撮る場合、ピントをどこに
合わせるかよくわかりません。
デジタル一眼レフ上達講座DVDで、
風景写真のAFはワンショットがよい
とのことでしたが、
例えば手前に木や建物があり
背景とともに撮る場合など。
どこか一番近くのピントが合う位置で
フォーカスロックすればいい
ということでしょうか。
【ご回答】
デジタル一眼レフ上達セミナー 第四弾
「露出・被写界深度」で村田カメラマンが
解説していますが、
ピントが合う範囲(被写界深度)は
レンズの焦点距離、絞り値、ピント位置までの距離
で決まります。
遠方の広大な風景を撮る場合、
広角レンズ+絞り込み+ピント位置遠い
という被写界深度が深くなる条件が揃うので、
ピント合わせに困ることはあまりありません。
しかし近くと遠くの被写体を同時に撮ろうとすると、
どちらか一方しかピントを合わせることができないため
片方がボケてしまいます。
基本は「主題にピントを合わせる」ことです。
例えば、お寺と手前の木を撮る場合、
一般的にはお寺を手段と考えるケースが多いので
お寺にピントを合わせて、手前の木がボケます。
もし木を主題にしたいなら木にピントを合わせます。
その場合、奥のお寺がボケます。
主題を考えてピントを合わせましょう。
それは撮影者の意図です。
心配であれば、それぞれにピントを合わせた写真を
撮っておくといいでしょう。
どうしても両方にピントを合わせたいなら、、
三脚を使用して手ぶれを抑えてから
絞りを絞り込む方法があります。
また、フレーミングに工夫が必要ですが、
広角レンズを使う方法もあります。
すこし上級テクニックとしては、
何もない空間にピント位置を持ってきて、
両方にピントを合わせる方法もあります。
いずれにしても、被写界深度が
レンズの焦点距離、絞り値、ピント位置までの距離
の3つで決まることをしっかりと理解してくださいね。
いいね!して最新記事を受け取る
この記事を友達に教える
全国の生徒さんが撮った日本のうつくしい「今」を見る