フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
写真をプリントアウトしていて、
気づいたことを質問させて下さい。
ボディは、ソニーα55 SLT-A55V
レンズは DT 35mm F1.8 SAM
を使って週末フォトダンプをやっています。
コンピューター上では、構図がいいと思ったのですが、
プリントアウトしてみると、右端が切れて
印刷されてしまいます。
調べてみると、
カメラの設定は
横縦比は 3:2 4912 × 3264 ピクセル比 1.50490
印刷のL版 127 × 89 mm 比 1.426966
印刷の2L版 178 × 127 mm 比 1.4015748
印刷のA4版 297 × 210 mm 比 1.4141857
印刷の六切り 254 × 203 mm 比 1.2512315
と撮影画像とプリント紙によって、
変わっているのがわかりました。
Lと2L、A4 でも違ってきますし、
六切では随分と差があります。
プリント時に不自然に切られるのを避けるために、
前もってトリミングしておくべきなのでしょうか?
それとも印刷の設定などで、右端を切られない
ようなことが出来ますでしょうか?
あるいは、撮影時に左右が切られて印刷されることを
意識した方がよいのでしょうか?
ソフトはPhotoshop を使っていますが、
前もって、L版やA4版、六切用の
トリミング設定などございませんでしょうか?
【ご回答】
おっしゃるとおりプリント比率は
バラバラの規格なので、
プリントする時に悩みますね。
一眼レフは3:2ですが
ミラーレス(オリンパス、パナソニック)や
コンパクトカメラは4:3です。
カメラの機種で違うので、
さらに混乱してしまいますね。
これは写真の歴史の問題が原因です。
感光材料(乾板、フィルム、デジタル素子)
の都合で製造されたきたカメラ
紙の都合で決められてきたプリント比率
この差が現れています。
写真は歴史が長く、時代によって変遷しています。
ドイツのライカなどから進んだ道
アメリカのコダックから進んだ道
そして事務、文具のA4なども加わってきました。
事務で主流のA4は家庭用プリンターが現れてからの写真プリントです。
写真用途としては比較的最近使われ始めました。
本当に、多種多用ややこしいですね。
幸い、A4などの比率は
六つ切などの写真印画紙に対して
一眼レフの2:3比率に近いので
使いやすいのではないでしょうか。
とはいえ
フチなし(余白なし)だと
差が小さいとはいえ比率が違うので
トリミングする必要があります。
写真学校では
ノートリミングのプリントが基本ですので、
各用紙に余白をつけてノートリミングで
プリントをしています。
これは、
・勉強という意味
・ノートリミングへのこだわり
から、そのようなプリントが望ましい
という考え方の現れですね。
・トリミングで比率を合わせてフチなしプリント
・ノートリミングで周囲に余白を残してプリント
どちらが正解という訳ではありません。
好みと使い分けです。
フォトショップなら
[新規]でサイズをプリントする用紙に合わせれば
比率を合わせることができます。
プリント用途ならそのサイズで350dpi程度にすればよいので
元画像をコピーすれば良いですね。
逆に、ノートリミングで余白を残す場合は
余白を残してコピーペーストして、
プリントの用紙設定でフチなし印刷すれば
ノートリミングのフチありが作れます。
◇ 受講生の方より、追加アドバイスをいただきました ◇
写真のサイズは、インチが基本となります。
> 印刷のL版 3.5×5インチ
> 印刷の2L版 5 × 7 インチ
> 印刷の六切り 8 × 10 インチ
撮影時の縦横比率とプリント時の縦横比率が異なるので
一部印刷されないことがあります。
写真屋さんの店頭端末機では、出来上がりイメージを見て
出力できるので、利用すると便利です。
NET注文でも、出来上がりイメージを確認できるソフトもあるようです。
Photoshopの場合は、プリントサイズよりも、2~3mm大きい
プリントサイズにします。
写真店の印刷機器の場合、光学的に露光するため、
プリントサイズよりも少し拡大してから露光されます。
プリントサイズと同じサイズであれば、拡大した分(2~3mm)
が印刷されない事になります。
印刷されない部分があること考慮してトリミングすると良いでしょう。
解像度は300dpiで良いと思います。
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