フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
撮影したSDカード(JPEGで撮影)
をパソコンに取り込むとき
ニコンの場合、
(1) 付属ソフトのNX2で取り込む
(2) エクスプローラーを開いて、コピー → 貼り付け
(1)と(2)では画質の劣化に差があるでしょうか?
JPEGはコピーする度に画質が劣化する、と聞きました。
初めてのデジカメ ニコンD90のとき、
最初は付属ソフトで取り込んでいたのですが
思うように取り込めなかったので、
その後エクスプローラーを開いて
SDカードの画像→ドラッグ→ハードディスクに取り込む
で、やっています。
【ご回答】
(1)(2)いずれの方法でもJPEGは劣化しません。
ご質問の内容で、よく間違えられる
誤解がありますので解説いたします。
「JPEGはコピーする度に画質が劣化する」
に関しまして、ファイルのコピーでは劣化しません。
何回やっても同じ画質のファイルがコピーされます。
劣化するのは
「再保存する場合」です。
JPEG形式は大きなサイズの画像ファイルを圧縮して
サイズを小さくする形式です。
この圧縮時(主に保存するタイミング)に指定する
圧縮率で画像の劣化具合が変わります。
画像編集ソフトでJPEGファイルを開き、
レタッチなど画像処理をしたとします。
処理した画像を再びJPEG形式に保存する時に
JPEG圧縮が行われて、画像がより劣化します。
つまり
JPEGは(再)保存する度に画質が劣化する
ですね。
明るさ調整を含めてレタッチは1回くらいなら
再保存してもそれほど影響は無いように思えます。
(それでも劣化してます・・)
2度以上保存を繰り返すなら、RAWで撮影して
TIFFというデータにしてからレタッチが良いですね。
TIFF形式は非圧縮なのでJPEG形式のように保存時に
圧縮による画像劣化が起こりません。
※ TIFFは非可逆圧縮も選ぶことができるのでご注意ください
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