フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
使用中の、ニコンD3000には、ガイドモードという機能がついており、 背景をぼかす、動きを止めて撮影するなどのシーンで、 利用することがよくあります。
しかし、露出補正やISO値などを追加で変更することができません。
かといって、Pモード、あるいはSモードにすると、 液晶画面に「被写体が暗すぎます」という表示が出て シャッターがおりなかったり、かろうじてシャッターが切れても、 真っ黒なブレブレ写真になります。
それぞれ被写体に対してどのように設定すれば、 被写体をきちんと撮影できるのでしょうか?
【ご回答】
上達講座DVDで露出を露出を しっかりと理解することで、 このお悩みは解決されます。
DVDのおさらいですが、 露出は絞りとシャッター速度とISO感度の 3つの関係です。
露出は、同じ場所で同じ条件なら どの露出モードで撮っても (絞りとシャッター速度の組み合わせが変わるだけで) 同じ露出になります。
絞りとシャッター速度とISOの 3つのうち「何を優先するか」を決めるだけです。
暗いのにシャッター速度を速めても 「被写体が暗すぎます」という表示が出てしまいます。
露出を理解できると、 なぜこのような表示が表れるか? が、わかるようになります。
まずは、Aモード(絞り優先) をおすすめします。
露出を一番理解しやすいモードです。
以下、露出を理解するための練習です。 自宅で簡単にできるので、ペンとメモを用意して やってみて下さいね。
撮るのは何でも良いですが、 光の状態が安定した同じ場所でやりましょう。
晴れたり曇ったりではダメです。
できればズームもしないで下さい。 広い側に固定のままでよいです。
設定 ISO 400 固定 NENUのISO感度自動制御は、しないOFFにする。 ↑ここ大事です↑
Aモード(絞り優先)にする
ここから、絞り値とシャッター速度の メモをとっておきましょう。
以下のF値に設定して順番に撮っていきます。 テストなのでブレても良いです。
F5.6 F8 F11 F16 F22
この順番で撮るとシャッター速度が倍、倍の 数字になっていきませんか!
これが絞りとシャッター速度の関係です。
次は、 ISOを800にして同じF値で撮ってみましょう。
シャッター速度はISO400のときの1/2になりますね。 ISO200だとISO400のときの逆に2倍になります。
ガイドモードはこれをカメラが自動でやっています。
写る失敗は減って、とりあえず写ります。
しかし、意図した絞り値やISO、シャッター速度に ならないので、いつまで経っても写真は上手くなりません。
ちょっとややこしいけど やってみれば感覚で理解できるようになります。
ぜひ試してみて下さいね。
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