一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
コンテストに応募する時の写真のプリントについてです。
それぞれコンテストごとに応募要項はあるでしょうが、
一般的にプリントはどの様にすればよいのでしょうか?
具体的には、家庭用プリンターでいいのか?
インクの数は最低何色必要か?
高級機の方が良いのか?
インクは、染料系、顔料系どちらが良いのか?
印画紙のタイプは?高価なもの程良いのか?サイズは何が適切か?
一度に何作品ぐらい応募するのがよいか?
また初心者と上級者ではプリントに関しても、違いが現れるものなのか?
【ご回答】
応募枚数は各コンテストで規定があるので、
規定に従うのが良いと思います。
家庭用プリンターでの提出がOKで
ご自身のプリントに自信をお持ちなら
家庭用プリンターでも良いと思います。
そのほうが細かい所まで
こだわったオリジナルプリントができますね。
プリンターの機種に関しては
当然、色数が多い機種が綺麗です。
A3ノビ対応機ですと、ほとんどが
写真プリント前提機種なので
美しいプリントが出来ます。
染料、顔料の差は近づいていますが
染料は
用紙にインクを染み込ましてプリントするので
線がやや太い、滲む、インクの耐性がやや落ちると言われます。
長所は、紙の性質を生かせますので
超光沢(超光沢用紙)など光沢感を望むなら最適です。
サポートの中村カメラマンはこちらが好みなので
染料系プリンタを使用しています。
いわれるほど、線(プロレベル目線でも)も気になりません。
顔料は
用紙の上にインクをのせてプリントするタイプです。
女性の化粧に似ているかもしれません。
紙にインクが染み込まないので線が細く出来るので
黒だけは顔料の染料プリンターも多いですね。
つまり、線が細く滲まないのが特徴で
インクも耐性が強いです。
ただ、用紙の性質をインクが上にのることで
半減してしまいます。
グロスインクで光沢を出す機種も増えました。
やや、しっとりしたプリントですので
作風がそちらが合う方は顔料系が良いと思います。
基準は光沢が好きか(染料)人物写真など
半光沢が好きか(顔料)風景写真など
好みによって分かれますね。
もちろんランニングコストがかかります。
インクが1色1000円程度なので、
外注のプリントの方がランニングコストは安いと思います。
またパソコンとの色合わせが難しいので
満足なプリントが出来るまで、試行錯誤の覚悟も必要です。
という部分が大きいと思います。
そのまま作品だけでなく、プリント上級者,初心者の違いは
かなり現れると思います。昔の暗室処理の現代版だと思って良いです。
外注の場合
RAWでは外注プリント出来ません。
できればTIFF形式でプリントするのがおすすめです。
もちろんJPEGでもプリントできます。
JPEGは再保存で劣化しますが、
TIFFは再保存時に劣化が少ないので
外注プリントが気に入らず,再プリントする時に
修正→再プリントが有利です。
カメラに付いて来たソフトでTIFFには変換出来ます。
ベストな流れは
RAW撮影→現像TIFF変換→プリントです。
外注プリントの方が失敗も少ないと思います。
ただ、細かい修正をしたい場合などは
ご自身で家庭用の良いプリンターでプリントすることで、
上手くプリント出来れば、外注以上のプリントが仕上がるのも事実です。
綺麗なプリントを作るにはレタッチも重要です。
フォトショップ、シルキーピックスなどの画像ソフトも
活用して下さいね。
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