一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
子供の音楽会が学校であります。
やっぱり望遠レンズがあるといいな~と思ってしまいましたが
あまり高値のものだと、今すぐには購入出来ないのが現状です。
EF-S55-250mm F4-5.6 IS II のレンズはとってもお手頃価格ですが
開放F値がいくつ位だと良いレンズなのでしょうか?
望遠レンズはどのようにして選ぶといいですか?
アドバイスをお願いいたします。
【ご回答】
一般に同じような画角のズームレンズには、
明るさなどの違いで、3~4つの種類があります。
レンズの明るさは、部屋の窓と全く同じで
明るいレンズは光の通る面積が大きくなります。
大きな窓と同じようにイメージして下さい。
明るいレンズは色々なメリットがあるのですが、
大きなガラスの塊を何枚も搭載するので、
大きく重くなってしまいます。
また、明るいレンズは
ガラスも良い部材を使用しています。
オートフォーカスのモーターも違います。
したがって、2倍明るくなると価格は4倍
なんて事はよくありますね。
選び方として、一つは
F値がF4~F5.6に変化する普通のズームレンズです。
Wズームキットレンズのように、
安価ですが比較的軽量なズームレンズです。
安価で軽量の理由は、F5.6と暗い事と、部材に
プラスティクが使われている為です。
もう一つの選び方は、高級ズームです。
キヤノンにはF2.8からF値が変化しない
F2.8ズームがあります。
EF16-35mm F2.8L II USM
EF24-70mm F2.8L II USM
EF70-200mm F2.8L USM
の3本で大三元などとも呼ばれています。
これらが、もちろん良いズームの代表格です。
スポーツですと
キヤノン EF70-200mm F2.8L USM
の事ですね。
でも、価格も高いし重いです・・・
そこで、F2.8よりも1絞り暗い(1/2の光量)、
F4ズームなるものが存在しています。
一般のズームと高級2.8ズームの真ん中の感じの製品です。
キャノン EF24-105mm F4L IS USM
キャノン EF70-200mm F4L IS USM
が、F4ズームです。
F5.6よりも1絞り明るいし、F2.8より価格も重さも抑えられています。
スポーツなら
キャノン EF70-200mm F4L IS USM
ですね。
これでも価格が10万円超えるくらいなので、安くはないです。
http://review.kakaku.com/review/10501011809/
でも良いレンズのスタートあたりでは有ります。
明るいレンズは、シャッター速度を速めて
使用するのが第一目的なのですが、
デジタルカメラはISOを上げる事で、
シャッター速度も上げられます。
したがって、使い方しだいでは高価な明るいレンズが
不要な場合もあります。
(ISOを上げれば画質は少し落ちますが・・・)
そのあたりのご予算と、画質との関係の
天秤にかけての判断になると思います。
晴天のように、条件が良ければ
~F5.6のズームでも大丈夫だと思います。
撮影条件が悪くなると、明るいレンズは力を発揮していきますね。
また、明るい高級レンズは高価な部材を使っているので、
解像度、色のノリ、空気感、耐ゴースト性能など、
数値で比較しにくいですが、高い描写力を備えています。
作例をじっくり眺めて検討して下さいね。
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