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2018.05.29 超望遠レンズを使うときのピント合わせの手順

ご質問


ピント合わせについてお伺いします。

EF100-400mm F4.5-5.6L IS USMを使って風景など動かないものを撮影する時、

最初は測距点とオートフォーカスで合わせる方法をしていましたが、今一ピントが甘いことに気づきライブビューで合わせる方法を選択しています。

こちらはファインダーを覗き測距点で合わせた写真

こちらはライブビューで合わせミラーアップ&レリーズ使用で撮った写真です。

焦点距離が少し違いますが、最初の写真では瓦や窓の稜線が甘いです。


現在の方法は以下のとおりです。

・三脚にレンズを固定
・手ぶれ補正オフ
・ライブビューで10倍まで拡大
・ピントを合わせたい所にライブビューの位置を移動
・ルーペでライブビューを見ながらオートフォーカス
・さらにマニュアルでピントリングを回して微調整

その場合、400mmぐらいになるとピントが凄くシビアになります。

ピントリングを回すだけで画面が揺れるので、勘でリングを回しては画面をみてはピントが合っているか見て数回調整しています。後少しの所が中々合いません。

面倒な時は、逆にオートフォーカスにして、タッチシャッターにしてライブビューの被写体をタッチして撮影する時もあります。

その方が手早くピントが合いやすい場合もありますが、超望遠レンズでピントを合わせる時のテクニックなどあれば教えて下さい。


望遠レンズは被写界深度が浅くなる


望遠レンズ、特に300mmを超えるレンズではピントが合う範囲(被写界深度)が極端に浅くなります。

つまり、ピント合わせがシビアになります。

どれくらいシビアか?を実感するには、ライブビューの拡大表示を使ってみるとよいでしょう。

ライブビューを10倍程度の拡大表示して、望遠レンズをマニュアルフォーカスに設定します。ピントリングを指で回すと、ほんの数mm回しただけでピントが大きく変わることがわかると思います。

普段、オートフォーカスを使っているとあまり気が付かないとおもいますが、

「写真はピントが命」

を実感できる作業ですので、ぜひやってみてください。

望遠レンズの風景はライブビューでピント合わせを


さて、そうした望遠レンズのピント合わせについて、ご質問のピント合わせの方法で大丈夫です。

オートフォーカスである程度ピントを合わせておいて、ライブビューの拡大+マニュアルフォーカスでピントを追い込む方法ですね。

望遠レンズ講座の、MISSION-2「夜景のスカイツリーと圧縮された月」もご質問の方法でピントを合わせています。

ピントを合わせた後に、必ず1枚テスト撮影をして、液晶で拡大表示してピントの確認をしています。

またオーフォーカスの精度は被写体の明るさとコントラストの影響を受けます。

夜景のような暗い被写体より昼間の明るい被写体の方がピント合わせの速さと精度はよくなります。

したがって、昼間の風景や建築物ならオートフォーカスのほうが早くて正確ということもありますので、便利な方を使ってくださいね。

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