一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
野鳥観察を趣味としています、カメラはオリンパスE620です。
選んだ理由は小型で35mm換算で確か600mmまで撮れるからです。
同じ趣味をしている人からのアドバイスです。
不満なのは個人の感覚としてAFのスピードが遅い?のと、
周りの人達のカメラのシャッター音と違い、うるさく感じます。
ピントを合わせている時も「ジージー」とAFの音もうるさく感じます。
選ぼうとしているカメラはCANONのEOS6Dです。
カメラが軽いというのが理由です。
公園をある程度歩き回るためにも軽いものを考えています。
レンズ選びとして、被写体にもよると思うのですが、
単焦点か、ズームにしたらよいのか
何mmのレンズがよいのか迷っています。
【ご回答】
オリンパスが野鳥撮影に適している理由は
APS-Cよりサイズが小さいフォーサーズ規格の
撮像素子を採用しているので、
同じ焦点距離のレンズでも大きく写す事ができるからです。
最初からトリミングされている、と考えるとよいでしょう。
例えば、
フルサイズ300mmの画角はフォーサーズだと2倍になるので、
300mm→600mm相当になります。いわゆる35mm換算値ですね。
さて、ご質問のEOS6Dですが、これはフルサイズのカメラです。
したがって、今までと同じ感覚で野鳥を撮影するには
600mmの望遠が必要になります。
ちなみにキヤノン600mmは「超」高額です。
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000226444/
EOS 6Dで野鳥撮影に挑むのなら、相当の出費を覚悟しないといけません。
焦点距離が1.6倍相当になる、APS-CのEOS 7Dの方が経済的でしょう。
野鳥撮影を行わないのなら、EOS6Dは悪くはないと思います。
グレードの高いレンズを使えばAFも静かで速く快適です。
(USMの表記があるレンズを選んで下さい)
EOS 6Dに合うレンズとしては、
キットレンズのEF24-105mm F4L IS USM
が定番ですね、広角~中望遠まで幅広く使えます。
単焦点だと、
標準 EF50mm F1.4 USM
広角 EF24mm F2.8 IS USM / EF28mm F2.8 IS USM
中望遠マクロ
EF100mm F2.8 マクロ USM
EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
でしょうか。
レンズは様々な組み合わせや撮影ジャンルによって
使い勝手が変わるので、何を撮りたいか次第ですね。
もうひとつの選択肢は、
オリンパスE620のレンズを共用できるカメラを選ぶことです。
新しいマウントでレンズを買い直すよりも経済的です。
オリンパスのミラーレスにはアダプターを使用することで、
E620のレンズが使用できます。
ただしオートフォーカスの方式とレンズの駆動方法が異なるので、
肝心のAFスピードが低下することは否めないと思います。
カメラ
OLYMPUS OM-D E-M5 ボディ
http://olympus-imaging.jp/product/dslr/em5/index.html
フォーサーズマウントアダプター MMF-2
https://shop.olympus-imaging.jp/product-detail/index/proid/1616
対応レンズはオリンパスで確認下さい。
また、オートフォーカスの違いも聞いておいたほうがよいでしょう。
フリーコール/0120-084215
http://www.olympus.co.jp/jp/support/cs/digital/contact.html
ところで、先日のフォトアドバイス通信で、
オリンパスがコンパクトデジカメから撤退とお伝えしましたが、
好採算の高級コンパクトは残すそうです。
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