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2018.06.12 絞り優先を使うとき露出補正で気をつけたいこと

ご質問


ある大学の建物の重厚感と外から入る光が床に当たっているのが良かったので撮りました。
カメラはCanon EOS 6D MarkIIを使っています。

写真1


写真2


カメラ設定は
・評価測光
・ISO感度 1250
・スポット1点AF
・露出補正ー1.0
ですが、シャッター速度は写真1が1/80、写真2が1/160でしたので全体の明るさが大きく異なったようです。

床にピンを合わせたことが原因かと考えますが、別のものにピンをあわせるべきなのでしょうか。
またはゾーンAFにするか、測光方式をかえて解決すべきでしょうか。


カメラが被写体の明るさを判断する仕組み


今回のご質問のように、明暗差が大きな被写体を撮影するときに、シャッターを切るたびに写真の明るさが異なるということがよくあります。

理由として、カメラは被写体の明るさをどのように見ているか?というカメラの仕組みの問題があります。

カメラが被写体の明るさを見る方法として測光モードがあります。測光モードは、通常「評価測光」を使います。「評価測光」とは画面全体から被写体を判別して明るさを判断する方法です。

一昔前の一眼レフは評価測光を結構外すことが多かったのですが、最近はだいぶ賢くなりました。とはいえ、今回のように周りが真っ暗で一部が明るいシチュエーションは、不安定になりがちです。ズームやカメラのアングルを少し変えるだけで全く違う明るさになったりします。


今回のご質問で、「建物の重厚感と外から入る光が床に当たっているのが良かった」とありますので、主題は「床」ですね。

ちなみに、ピントの位置と測光の関係を気にされていますが、お使いの EOS 6D Mark II では、測距点と評価測光の結果は関係ありません。

※ 一部のカメラではスポット測光時にAF測距点と連動する機能があります。

したがって、今回のピント位置は主題である「床」に合わせて大丈夫です。


絞り優先オートを露出補正でより便利に


絞り優先オートは、絞りを決めればカメラが自動的にシャッター速度を判断してくれる便利な機能です。

ただし、カメラが判断した明るさが意図と異なる場合、露出補正で意図した明るさに合わせる必要があります。

今回のように、カメラが明るさの判断を迷いやすい場合は、撮影者自身が「何をどう撮りたいか?」をはっきりさせて、カメラの露出補正で明るさを毎回調整する必要があります。

なかなか一発で意図した明るさに合わせるのは難しいので、露出補正の補正値を少しずつ変えて、段階露光で何枚か撮って、その中から適正露出を判断する練習をするとよいでしょう。

あるいは、マニュアル露出を使えるようであれば、一度露出を合わせてしまえば、ズームやアングルを変えても露出は変わりません。いわゆる、露出の安定化です。

マニュアル露出」で段階露光(ブラケット撮影)をしてみると「露出」のことがよくわかります。一度試してみるとよいでしょう。


光を操るプロの技術を身につける


今回のご質問のように、写真を撮るうえで「光」と「露出」は超基本的な課題です。

オートでカメラ任せで撮っているとなかなか気が付きにくい問題ですが、この「光」と「露出」を操れるようになると写真の表現力が全然違ってきます。

プロカメラマンと話をしていても「カメラを使いこなすって、結局は露出ですよね」という言葉がよく出てきます。

それくらい「光」と「露出」は大事です。

7月1日からスタートする、「写真実践講座 光を読む」では、この「光」と「露出」を徹底的に理解して使えるように練習します。

今回のメルマガの内容が、イマイチ理解できなかった方は、受講されることを強くおすすめします。

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写真実践講座 ~光を読む~ 7月1日 開講
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