一眼レフ☆ダイヤモンド富士をきれいに撮りたいんです。 | 自宅で本格的に写真を学べる!フォトアドバイスの一眼レフ講座 | デジタル一眼レフ上達講座公式Blog -フォトアドバイス-

デジタル一眼レフ無料メール講座
facebooktwitter

デジタル一眼レフ上達講座公式Blog

2012.01.22 一眼レフ☆ダイヤモンド富士をきれいに撮りたいんです。

一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
 

メールサポートをご利用いただいている方から
ご質問をいただきましたので、回答を紹介します。
 

【ご質問】
 

来何2月に山中湖へダイヤモンド富士を
撮りに行きます、3,4日泊る予定です、
 

天候に恵まれれば、「Wダイヤモンド富士」を
撮りたいと思っています、これの綺麗な
撮り方を教えてほしいのです。
 

モードダイヤルは(M)ですか?、
パンホーカスになると思うのですが、
その時のピントは何処に合わすのですか?
 

そして、絞り、シャタ―速度
ホワイトバランス、ISO,露出を
教えてください、
 

カメラは、キャノンEOS40D,
レンズ、タムロン(キャノン用)17~270ミリ、
3脚使用です
 

 

今年10月に初めて行きましたが、
レンズ、100~400ミリで頂上から
3分の1位しか撮れませんでした、
露出+とーを間違え+1にしました(失敗)。
 

今回は赤富士も撮りたいと思いますので、
参考になることを併せて教えてください。
 

家が神戸市ですので度々行くことができません
今回は成功させたいとおもいます、
 

宜しくお願いします。
 

 

【ご回答】
 

ダイヤモンド富士撮影を得意とする、
プロカメラマンにご意見を頂戴しました。
 

 

ダイヤモンド富士の撮影モードは、
絞り優先オートでも撮れます。しかしながら、
露出を考えると、マニュアルモードが良いですね。
 

夕日のダイヤモンド富士は、朝日と違い太陽が
すでに富士山に近づきつつあるのを、
直前にテスト撮影できます。
 

ぜひマニュアル露出に挑戦してみて下さい。
 

 

露出は、その日の大気の状態によって変わりますし、
富士山と太陽の写す構図バランス、大きさでも
多少変化します。
 

一概にこの露出でというのはありません。
 

 

望遠を使用して太陽が大きく空も広く写れば
非常に明るい状態です。逆に、影になり
黒くなる富士山の構図面積が多いなら、
黒が多い被写体となります。
 

 

最初にMマニュアルモードが良いと言ったのは、
カメラの自動露出がこれをどう判断するか?
というのがマタマチだからです。
 

絞り優先オートが便利な部分もあります。
それは後で書きます
 

 

ダイヤモンド富士は同じ絞り値でも、
太陽が強烈な時はシャッター速度が
1/4000になる日もあります。
薄曇りや大気に不純物や水蒸気が多い時は
晴れていても1/60くらいになる時もあります。
 

ですが、だいたいの目安がありますので、
それを書いておきますね。
 

RAW+jpeg-Lがおすすめです。
(RAWを撮っておく事が大事です)
 

ISOは100で。
 

WB(ホワイトバランス)は昼光(晴天)
 

絞りはF11
 

 

これで、太陽が富士山に近づいてきた位置で
 

カメラファインダー内表示の
マニュアルモード露出指針が、
少しマイナス気味だと良い状態です。
 

普段ならだいたいこのくらいだと思います
→1/250~1/500でシャッターを切ります。
つまりISO100かつ、1/500でF11です。
 

これで液晶の画像をチェックして、
シャッター速度を調整します。
 

暗ければシャッター速度を落とす、
明るければシャッター速度を上げるです。
 

少しアンダーと感じるくらいが適正露出です。
(後で少し明るくするのはRAWで撮影されてれば簡単です)
 

これでダイヤになる前に露出を決めてしまいます。
 

 

そして太陽が沈むにつれて暗くなりますので、
その差分をだんだんシャッター速度を落としていきましょう。
 

半分沈んだくらいから半段くらいづつ落としていきます。
 

これの調整が難しいと感じられるなら、
絞り優先オートで露出補正をかけたほうが、
簡単に撮影できます。
 

ピントは富士山も太陽も無限大ですので、
富士山の山頂のエッジに合わせればOKです。
 

PLフィルターはハレーションの原因になるので、
外した方が良い場合が多いです。
 

位置によりWダイヤ・逆さ富士を
弱めてしまう場合もあります。
 

逆にこれを強める事もできますので、
ハレーションとの天秤にかけて下さい。
 

Wや逆さにならない日なら外した方が良いですね。
 

山中湖だと富士山頂まで15キロはどの距離ですので、
あまり焦点距離の長い望遠レンズを使うと、
大きく写りすぎますね。
 

長池の駐車場などで撮る場合は大丈夫ですが、
湖畔には雪があると思います。
長靴などもあると便利です。
 

 

2月の富士山は冠雪していますので、
朝日に雪が照らされた状態は紅富士と言います。
赤富士は夏の雪のない富士山が赤くなる状態です。
 

山中湖側が紅富士になるのは早朝ですので、
おそらく2月では氷点下だと思います、
装備もそれなりにです。
 

機材もレンズの結露に注意しましょう。
寒い屋外から温かい室内に戻る時は
カメラバックの中で温度に慣らして下さい。
 

これも露出は少しアンダー目が良いです。
ホントに赤くなれば露出は楽ですが、
微妙なピンクくらいだと難しいですね。
その日によって露出が違いますし。
 

モニターチェックしながら
マニュアルモードで撮れればベストです。
 

これも
 

カメラファインダー内表示のマニュアルモード露出指針が、
少しマイナス気味だと良い状態です。
 

 

よろしくお願いします。

いいね!して最新記事を受け取る

この記事を友達に教える

全国の生徒さんが撮った日本のうつくしい「今」を見る

facebook
ページTOPへ