一眼レフ☆ アクティブD-ライティングに側階調優先機能 | 自宅で本格的に写真を学べる!フォトアドバイスの一眼レフ講座 | デジタル一眼レフ上達講座公式Blog -フォトアドバイス-

デジタル一眼レフ無料メール講座
facebooktwitter

デジタル一眼レフ上達講座公式Blog

2011.08.04 一眼レフ☆ アクティブD-ライティングに側階調優先機能

一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
 

今回はダイナミックレンジについてのお話です。
メールサポートのご質問に回答させていただきます。
 

【ご質問】
キヤノンの高輝度側階調優先機能、
ニコンのアクティブD-ライティング、
とはどんな機能ですか?
 

 

【ご回答】
 

1、2年ほど前から、一眼レフに
ダイナミックレンジ拡張の機能が
備わってきています。
 

メーカーカタログのうたい文句として、
 

「黒ツブレや白トビの発生するようなコントラストの
強い撮影状況下でも見た目に近いイメージに再現する」
 

のように書かれているので、
なにかとてつもない機能のように感じてしまいます。
 

これらの機能は、撮影後の”後処理”
つまり、レタッチでできる作業を
カメラが自動で行っています。
 

撮像素子のダイナミックレンジが
広がっているわけではありません。
 

撮像素子のダイナミックレンジは、
こちらの記事を参考にしてください。

http://photo-advice.jp/wp/blog/647.html
 

具体的には、
露出補正のマイナス補正と、
レタッチの明度調整、
の2つです。
 

わざと露出補正をアンダー気味にして撮影して、
撮影後にトーンカーブを調整するという
レタッチ作業を自動で行ってくれる機能です。
 

普段レタッチを行っている方は気づかれていますが、
白く飛んだ部分より、一見黒くつぶれた部分の方が
実は階調情報を豊富に含んでいます。
 

そこで、撮影時にマイナス補正を行い、
積極的に黒く沈んだ写真を作るのです。
 

とはいえ、あまり黒くつぶれてしまうと階調情報を
引き出せないので、普段はEV-1程度マイナス補正を
かけているようです。
 

 

メリットは面倒なレタッチ作業を行わなくても、
手軽にダイナミックレンジが広がったかのうような
写真を撮ることができます。
 

デメリットとして、
露出アンダーで撮影するので、暗部の光信号が弱くなり、
ノイズが増えます。ただし、プリントした写真で見比べて
判断できるかどうかの違いだと思います。
また、人によっては写真の仕上がりを
不自然に感じること、が挙げられます。
 

 

いずれにしても、本人が気にならなければ
常時Onで撮影してもよい機能だと思います。
 

こうしたレタッチを自動で行ってくれる機能は
デジタルの進化の恩恵ですので、撮影者が違和感を
感じなければ積極的に使ってもよいと考えています。

いいね!して最新記事を受け取る

この記事を友達に教える

全国の生徒さんが撮った日本のうつくしい「今」を見る

facebook
ページTOPへ