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2011.06.07 一眼レフ☆ 高倍率ズームレンズの功罪 TAMRON

一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
 

今回もメールサポートのご質問を紹介します。
 

【ご質問】
 

18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (Model B008)
 

を購入しようと迷っています。
高倍率ズームは良くないということを聞いたのですが、
実際はどうなのでしょうか?
 

 

【ご回答】
 

ご質問ありがとうございます。
 

この 18-270のように、望遠端と広角端の焦点距離の比が
大きいレンズを高倍率ズームレンズと呼んでいます。
倍率が約10倍以上のレンズが該当します。
 

正直なところ、私も高倍率ズームレンズを
おすすめしていません。
 

高倍率ズームを勧めない理由として、
・画質が悪い ← 最近は大分よくなりました
・開放F値が暗い
・便利すぎてレンズ交換がおろそかになる
ことが挙げられます。
 

ご指摘の、
 

18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (Model B008)
 

など、最近は高倍率ズームでもそこそこよい
描写性能を持つレンズが出てきました。
 

絞り開放や広角、望遠端などレンズにとって
厳しい条件の性能は改善の余地がありますが、
日進月歩で進化していくと思われます。
 

旅行など持ち運べるレンズが限られるシチュエーションだと、
こうした高倍率ズームレンズは大活躍すると思います。
 

しかし、開放F値の暗さ(特に望遠側)だけは、
どうしようもありません。室内など暗い
シチュエーションではブレに相当苦しむと思います。
 

また、何度も申し上げていますが、
写真はレンズが命です。
 

撮りたい被写体に合わせて、
適切な交換レンズを選ぶことに
注目してもらいたい。
 

個人的にそうした思いを持っています。
 

構図を何も考えずに、ただズームを回して
適当な大きさにしてシャッターを押すだけ。
 

便利さのあまり、そうしたおざなりな撮影に
なってしまわないかを心配しています。
 

したがって高倍率ズームをおすすめしない理由には、
多少の主観が入っていますので、
利便性を重視するのであれば、高倍率ズームをぜひ
使っていただきたいと思います。
 

レンズは長い歴史の間、進化を遂げてきました。
高倍率ズームレンズの描写性能も一昔に比べると
ずいぶん良くなったのですが、やはり広い焦点距離を
カバーするのは原理的に無理が生じます。
 

ポートレートなど、ここぞという撮影には
切れ味のある単焦点レンズを使った方が、
撮影の楽しみも増すのではないかと思います。
 

よろしくお願いいたします。
 

【参考リンク】
 

18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (Model B008)


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