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2014.10.17 高級レンズが将来手の届く範囲になるかも・・・

フォトアドバイスの佐藤です。

カメラユーザーには気になる記事を見つけましたので
ご紹介します。

<世界初 !> 蛍石合成技術を確立 岩谷産業

http://www.iwatani.co.jp/jpn/newsrelease/detail.php?idx=1183

■ 蛍石とは?

蛍石と聞いてピンとくる人は
これまで交換レンズをかなり購入されてきて
レンズ沼にハマりかけている方かもしれませんね。

蛍石(ほたるいしと呼びます)はフッ化カルシウムを
主原料とする、基本的に無色のガラスのような素材です。

■ 蛍石とレンズ設計

レンズの設計は「像の歪みをいかに抑えるか」とも言えます。
理想レンズが創り出す歪みの無い像の実現に向けて、
開発者は知恵を絞ってレンズ設計に挑んでいます。

レンズの歪みには様々な種類がありますが、
特に色収差の低減に蛍石が役に立っています。

色収差とは、像の色ずれのことで像がぼやける原因になります。

蛍石は通常のガラスレンズと光を通す性質が異なるので、
ガラスレンズと上手く組み合わせることで、
色収差の小さなレンズを実現することができます。

カメラレンズでは主にキヤノンが蛍石を採用した
レンズを積極的に商品化しています。

■ 蛍石とチャイナリスク

このように、蛍石はレンズの特性を高める
有意義なパーツなのですが、
レンズに使用できる高品質な蛍石は、
値段が高いというデメリットがあります。

そのため、蛍石が使われるレンズは
より高い性能が求められる高級レンズに
限られていました。

また蛍石は中国の一部の地域でしか採掘されないため、
常にチャイナリスクを抱えています。

数年前に、中国がレアアースの輸出を制限したことがありました。
レアアースの一部はレンズの研磨に使用されるので、
日本のカメラメーカーはチャイナリスクを強く実感しました。

量産化によるコスト低減効果はまだ先の話かもしれませんが、
いずれ、お手頃なレンズでも高級レンズ並みの性能を実現できる
日が来るかもしれませんね。

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