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2014.09.02 街で肖像権を気にせず撮影するには?

フォトアドバイスの佐藤です。

今回はメールサポートでいただいた ご質問の回答を紹介します。

他の方の質疑応答は大変勉強になるので ぜひじっくりと読み込んで下さいね。

【ご質問】

これまでほとんど花や風景を撮ってきましたが、 最近、人がいきいきと何か(仕事など)に専念したりして 輝く姿を、いいな、と思った時に撮ってみたいと 思うようになりました。

ただ、仕事でカメラマンとして取材をしたりするわけでもなく、 自分の感性の記録として撮るので、肖像権の問題もあり、 どのような機会に撮ったらよいかに困っています。

都会に住んでいるため、街中でふとした瞬間の いきいきした表情をみつけて撮りたいと思うのですが、 どのような場所なら、肖像権などに触れず相手に不審に思われずに 一眼で撮影ができるでしょうか。

なにかアイデアというかアドバイスがありましたらお願いします。

【ご回答】

著作権と肖像権という言葉が最近はよく出て来ますが 混乱しないために、確認しておきますね。

『著作権』は主に『物』を撮影するときに問題になります。

著作権法という法律があって、 『物』を撮影=複製した場合に起こり得る問題です。

芸術品や平面(二次元)の物を撮るときは注意な法律です。

敷地外から国内の建築物を撮影することは大丈夫です。

『肖像権』は人物の顔を撮った場合に 起こる”かもしれない”問題です。

ご質問のように『人』を撮影する時ですね。

そして

★ 肖像権には肖像権法という法律はありません。

ここが、ちょっと混乱するところです。

つまり、他人の顔を撮ったらダメという法律がないので、 撮影した相手が文句を言わなければ肖像権の問題は発生しません。 ある意味、『被写体になった相手次第』です。

しかし、このご時世。 デジタルデータがインターネットを介して世界中に広がるので、 普通は他人を無断で撮影したら、文句を言われますよね・・・

また、「写りこみ」の範囲として、 個人が特定できない程度に写った人物は 法律的にはセーフです。

他に肖像権が大丈夫(なことが多い)ケースとして。

◇ 祭り

祭りなど人目に触れるものへ参加するという事は 撮影されても良いという暗黙の了解があります。

が、参加者にはどんな人がいるか分らないので、 グレーゾーンを意識してくださいね。

◇ 公人

政治家、国家元首、天皇陛下には肖像権はありません。 業務中の公務員にも肖像権はありません。

◇ 報道

最近はモザイクが増えていますが、報道の映像、写真は 写り込んだ大衆人物は法律的にセーフです。

 

また、肖像権を考えるときは、撮った写真をどこまで 公開するのか?がポイントになります。

写真を人に公開せずに個人で楽しむのならセーフです。 ですので、祭りや群衆を撮影するのは基本的に自由です。

昔の大御所の写真家の時代はかなり緩かったのですが 現在では、人物スナップは大変難しいですね

大事なポイントは、 撮るときに『承諾』をもらうことです。

シャッターを押す前に、 「撮影しても良いですか?」と 一言かけるようにしてください。

同時に、 ブログやSNS等に載せるのか? 個人の楽しみの範囲に留めるのか? といった、公開の範囲をしっかり説明するとよいでしょう。

『承諾』は書面がベストですが、誰でも一筆書けと言われると 躊躇するので、カメラの動画機能を使って、交渉シーンを 録っておくとよいでしょう。(音声だけでもOK)

くれぐれも、 プライバシーの侵害には気を付けてくださいね。 こちらはちゃんと法律があります。

参考書籍

「スナップ写真のルールとマナー」 他人に迷惑をかけないためのカメラマン必携の書

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ちなみに、五海カメラマンの通りすがりの人に 声をかけるタイミングは、絶妙です。

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